僕が作っている田んぼは周りが山々に囲まれていて、山からは自然と水が湧き出る場所にあります。
そんな地形にある田んぼのことを【谷津田】といいます。

谷津田米を作る田んぼでは、山々から湧き出る貴重な湧き水のみを田んぼに溜めて稲作をしています。 農作業をしていてのどが渇くと、その湧き水をそのまま飲んでいます。

自分が飲んでも美味しいお水だからこそ、美味しいお米が育つのです。

そんなきれいな湧き水ともう１つ大事なこと…それは【土質】です。
谷津田は粘土質が多い土質になります。田んぼの中を歩くと長靴に土がまとわりついてくるような感じです。
機械が田んぼに埋まってしまうので育てるには大変なのですが、この粘土質が稲を育てるには最高の条件なのです。

先代・先々代、いやもっと昔から受け継いできたこの谷津田の田んぼを大事に後世に残せていけたらと思います。
湧き水がいつも出ている場所には今でもサワガニたちが暮らしています。
水がきれいな場所にしか生息していないイモリなどもいます。

そんな里山で汗水たらして作るお米は、何にも代えがたい自然ならではの美味しさにあふれています。