2022年3月14日
author : suigo
ちばSDGsパートナーに登録!創立100年大きな節目の想い
こんにちは、千葉県香取市の鶏肉専門店 水郷のとりやさん店長の須田です。
もうすっかり春ですね。
春といえば新しい年度の始まりです。節目ですね。
須田本店にとっても大きな節目です。
2021年は創立100年という節目で新工場の建設ともう一つ大事な取り組みを始めました。
私たちは、国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」に賛同し、その目標の達成に向けた取り組みを継続していきます!
水郷のとりやさんの100年とこれから
水郷のとりやさん(株式会社須田本店)は、「鶏肉とタマゴを通して、お客様の食卓に笑顔をお届けする」を理念に、 1921年の創業以来、商売を続けてまいりました。
創業当初の写真です。
千葉県香取市(旧小見川町)で鶏肉と卵の卸問屋として商売を始め、地元の農家さんから鶏と卵を買い、 東京の市場へ卸していました。
二代目に時期には時代の流れに合わせブロイラーを取り入れ自社の処理場で捌いて提供できるようにしました。
須田本店の代名詞と言われる「水郷どり」が誕生したのは三代目須田幹雄の代でした。
1970年代前半。 普通にブロイラーを飼育していても、他と差別化できないということで、もっと美味しい鶏肉を育てられないかという強い思いから、ブロイラーの生産改良に挑むことになります。
試行錯誤を繰り返しながら、飼育日数や餌を変え、柔らかいだけのブロイラーから、柔らかい中に弾力があり、肉質も甘みがある美味しい鶏肉を育てることに成功します。
ついに、『水郷どり』の誕生です。
大切なのは生産効率ではなく、鶏の気持ちを考えたストレスのない環境作り。。。
・太陽の光の入る広々とした鶏舎
・のびのび平飼いで飼育
・飼育期間は一般的なブロイラーより7~10日延長
・脂肪が付きにくい上質な餌を使用
しかし、飼育日数を延ばすことは、鶏の死亡リスクも高くなり、 生産性はあまり良くなく、利益をあげることが非常に困難でした。
それでも、「須田さんの鶏肉は美味しい」というお客様からの声をいただき、その期待に応えたいという想いだけで、なんとかギリギリのところで飼育を続けていくことができました。
喜んだのもつかの間で、バブルの崩壊と共に景気が悪化し、消費ムードが停滞します。
家族の核家族化も進み、お正月などに人が集まることが少なくなりました。
店の近くにもショッピングセンターができて、なんでも揃う品揃えと、その価格では対抗できず業績が悪化します。
そして2001年。
ネットショップ「水郷のとりやさん」が誕生します。
当時はパソコンなど触る機会もあまりなかったので、人差し指でポチポチキーボードを打ちながら深夜までかかって受注作業やお客様からのお問い合わせに対応する日々でした。
それはとても効率の良い事業とは言えませんでした。
それでも、地元の限られた商圏だけでなく、「全国のお客様へ、自分たちの想いが詰まった鶏肉と卵を販売することができる」、その喜びはものすごく大きなものでした。
そして、自分たちの強みは、先代から受け継がれている鶏肉と卵だということを改めて実感します。
水郷どりは肉の旨みを最大限引き出せるようにこだわりを持って飼育し、少しでも鮮度が高く旨みを逃がさないように低温下で熟練の職人たちが1羽1羽見極めながら丁寧にさばいています。
こうして皆様の食卓に届く鶏肉は普通のブロイラーに比べて低カロリー、低脂肪、そして高たんぱくの歯ごたえと旨みの強い水郷のとりやさんでしか味わえない特別な鶏肉になりました。
そんな思いも届き、お客様から「こんな鶏肉食べたことない!」「苦手でも食べられる!」などの嬉しいお言葉をたくさんいただいています。
自然卵は昔ながらの農家の庭先でとれる卵を皆様の食卓にお届けしたくて、平飼い鶏舎で広々過ごしてもらい、エサは栄養管理の行き届いた飼料のほかにも四季折々の自然の恵みも食べてもらっています。
鶏舎にある柚子の木も時期が来れば鶏たちのご飯になります。
そのため、安定した味ではありませんが季節で変わる味を楽しめるのも自然卵の大きな魅力です。
こうした水郷のとりやさんの想いがだんだんお客様から共感を得られるようになり、
販路が《地元だけ》から《全国へ》と広がったことで、少しずつ業績が回復していきます。
ネット通販を始めてから、沖縄のお客様が実店舗に遊びに来てくれることもありました。
2004年。
四代目:須田健久がミシュランで星を獲得している名店、「銀座バードランド」での修行を終えて跡を継ぎます。
スーパーなどとの差別化を図るため、スーパーで買い物をしたお客様が、「鶏肉と卵だけは須田本店で買って帰ろう」
そう思ってもらえる店作りを目指しました。
そして、鶏肉専門店らしい品揃えに変更し、調味料なども地元のものにこだわるように見直しをしていきました。
そこで、より専門店らしい店構えを・・・ということで。
店舗も改装し、鶏肉と卵、焼き鳥などの惣菜類の販売だけでなく、その場で焼きたての焼き鳥や親子丼などが食べられるイートインスペースを設けました。
また、ショッピングモールでランキング一位を獲得したりショップオブザイヤーに輝くなど実績を重ね、メディアでも大きく取り上げられたことでネット販売の規模が急速に拡大します。
父の日やクリスマスは全国への発送準備で実店舗をお休みして対応しなくてはいけなくくらい盛況でした。
節目となる100年目の2021年、新工場着工!
いろいろあって工期が伸びてしまいましたが2022年2月17日、ついに稼働!
これまで、お客様がご来店くださるお店の中で、狭いながらに工夫しながら食鳥処理や食肉処理をしていました。
しかし、求められる衛生管理基準は年々上がってきており、今のスペースだけでは難しいと判断しました。
この新工場がうまく稼働すれば、今までより衛生管理も徹底でき、お客様により安全で安心してお召し上がりいただける商品が作れると考えています。
お客様との信頼関係をしっかりと築いていけるよう、先代から受け継がれている、鶏を捌く技術、鶏肉を見る目を継承しながら、安全で安心、そして美味しい鶏肉と卵をお届けできるよう努力を続けています。
そのお客様との信頼関係を大切にしながら、 次の100年も商売を続けていきたいと思います。
10年後、20年後、そして100年後にお客様から選ばれる会社であるために、小さな小さな鶏肉店でもできる地域社会への貢献・地球環境への取り組みを強化していくことを決めました。
養鶏場で出た鶏糞の肥料への再利用であったり。
鶏肉を無駄なく丁寧に大切に使い切るための職人の技の継承であったり。
地元の食材を使うことによる地域社会への貢献なども、その一つかもしれません。
小さな鶏肉店でもできること、そして、これから取り組むべきことを明確にし、 持続可能な開発目標の達成を目指してまいります!
そして、支えてくださるお客様とのパートナーシップを大切にし、そのパートナーシップを、より一層深めていけるよう、スタッフ、家族と力を合わせ、精一杯、努力してまいります。
これが水郷のとりやさんが決めた4つのSDGsのテーマです。
【1】鶏とともに生きていくため
【2】ともに働くみんなが幸せであるため
【3】地域と共に歩んでいくため
【4】地球に優しい配送を実現するため
水郷のとりやさんのSDGsへの取り組みについて詳細はこちら
→https://www.suigo.co.jp/c/sdgs
このように100年の節目を迎え、SDGsへの取り組みをスタートさせたところ、、、
なんと、ちばSDGsパートナーとして登録されました!
千葉県内の第一回登録企業・団体などはこちらのページに掲載されています。
水郷のとりやさん掲載ページ
→https://www.pref.chiba.lg.jp/seisaku/sdgs/chibasdgs1-50.html
ちばSDGsパートナー登録企業・団体 全体
→https://www.pref.chiba.lg.jp/seisaku/chibasdgs.html
チーバ君がSDGs色になっています。カラフルですね。
地域の鶏肉店からSDGsの活動をコツコツ取り組んでいくことで、香取市、延いては千葉全体の活動が活発化させていきたいと思います。
水郷のとりやさん通販のホームにも掲載してありますが、当店のSDGsへの取組をまとめたページはこちらです。
→https://www.suigo.co.jp/c/sdgs
これからも皆様に新鮮でおいしい鶏肉を届けるとともに、地域や環境への配慮もした活動を頑張っていきますので今後ともよろしくお願いします!
SDGsとは
2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意した持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)で、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標のことです。
SDGsの前身として2000年の国連ミレニアム宣言の時に作られたのがMDGsで、2015年までに貧困や飢餓、差別の撲滅など8つの目標と、より具体的に示した21のターゲット、そして進捗状況を測るための60の指標が定められていました。
月日が経つにつれ、新たな問題などが出てきたり定めた目標が時代に合わなくなってきたため、新たに目標を設定しなおしたのがこのSDGsです。
しかし、合意当初はあまり周知もされず注目されていませんでしたが、2017年に開催されたダボス会議において、「SDGsに取り組むことで12兆を超える経済価値と、3億8,000万人に雇用が創出される」と発表された事がきっかけとなって民間企業なども積極的に取り組むようになりました。
権威性のある経済効果の情報ってすごいですね。
2030年を達成年限とし、17の大きな目標があり、169の指標が設定されています。
全部挙げていくと量が膨大なので、詳細を知りたい方は外務省のSDGsのページをご覧ください。
日本政府の取り組みや具体的企業の取り組み事例、ジャパンSDGsアワードの結果なども掲載されています。→https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html
SDGsの目標とターゲットを要約すると以下のようになります。
貧乏で困ってる人を無くすこと。
発展途上国や貧富の差が大きな国への支援等がこれにあたります。直接的なお金の支援もありますが、収入を得るための仕組みづくりや雇用の機会を増やすことも重要と言われています。
差別のない社会を作ること。
年齢や性別、障害、人種、民族、出自、宗教、経済的地位等で差別をしない社会を実現していく。
環境を大切にすること。
地球環境・自然環境に配慮しながら、国や企業が活動できるようにしていく。
ちばSDGsパートナー登録制度とは
千葉県の公式ページによると以下のようにまとめられています。
SDGsは、世界全体の経済、社会及び環境の三側面を、不可分のものとして調和させ、誰一人取り残すことなく、持続可能な世界を実現するための統合的取組であり、SDGsを推進していくためには、多くの県民・企業等にSDGsを身近に捉えてもらい、取組を進めてもらうことが重要です。
そこで、千葉の県内企業等におけるSDGs推進の機運を醸成するとともに、 具体的な取組を後押しするため、「ちばSDGsパートナー登録制度」を創設いたしました。
千葉県内に事務所等を置く企業、団体、教育機関、学校法人、特定非営利活動法人、個人事業主等を対象とします。
登録要件は
SDGsの達成に向けた活動に取り組んでいる、または取り組む意欲のある企業・団体等のうち、次の各号のすべてに該当するものについて行います。
(1)環境・社会・経済の3側面において、具体的な取組を推進すること。
(2)各取組について、具体的な目標が設定されていること。
(3)登録を受けようとする者が暴力団員等に該当しないこと。
登録のメリットとしては、SDGsの達成に向けて積極的に取り組む企業・団体等として、千葉県ホームページ等で紹介し、取り組みについてPRします。
チーバくんを活用した千葉県SDGsシンボルマークを名刺や会社案内等に使用することができます。
登録開始が令和4年2月中旬頃(1月中受付分)及び3月中旬頃(2月中受付分)となっています。
使用方法等の詳細については、千葉県SDGsシンボルマークの使用方法等についてをご覧ください。
ページ内でpdfでも確認可能です。
引用「ちばSDGsパートナー登録制度」
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました!
水郷のとりやさんはこれからも皆様においしい鶏肉をお届けするのと、小見川をはじめ香取市から千葉へと地域が活性化するように頑張ってまいりますのでどうぞよろしくお願いします。
水郷のとりやさんの想いや歴史、メディア掲載情報が分かるページはこちらです。
どんなお店だろう?と興味を持った方は是非ご覧ください♪
→https://www.suigo.co.jp/#about01
水郷のとりやさんのSDGsへの取組のまとめページはこちらです。
→https://www.suigo.co.jp/c/sdgs
また、水郷のとりやさんの自慢の水郷どりはこちらから購入できます。
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